【2026年版】福岡市の燃料費等高騰支援金は申請すべき?
業種別・事業所規模別に費用対効果を徹底解説
円安や物価高、さらにはトランプ政権によるイラン攻撃で先行きが見えにくいなか、電気・ガス・ガソリン代が高くて困っている福岡市の中小事業主の皆様、最大60万円の支援金をご存じですか?
「うちの会社は申請する意味がある?」——その判断基準がこの記事で分かります。
結論:あなたの会社は申請すべき?
結論から言うと、福岡市内で事業を営む中小企業・個人事業主なら、ほとんどのケースで申請して損はありません。
ただし、受給額は業種や事業所規模によって大きく異なります。電気や燃料の使用量が多い製造業・運送業は数十万円単位の受給が見込めますが、IT系など電気使用量が少ない業種では数千円〜数万円にとどまります。申請にはそれなりの時間と労力がかかりますので、費用対効果を検討する必要があります。
次のセクションで計算方法を解説しますので、「自社の業種・規模ならいくらもらえそうか?」をまず把握しましょう。
R8.1〜3月
制度の仕組みと計算方法
この支援金は、福岡市が市内中小企業等の事業継続と雇用維持を目的として実施している制度です。事業用に使った電気・ガス・ガソリン等の価格高騰分の1/2を上限60万円まで支給します。
※上限60万円
上昇単価一覧
以下が令和7年7月〜9月・令和8年1月〜3月分の上昇単価です。
| 支援対象経費 | 上昇単価 | 単位 |
|---|---|---|
| 電気 | 0.4円 | 1kWhあたり |
| ガソリン・軽油・重油・灯油 | 18円 | 1Lあたり |
| オートガス(タクシー含む) | 13円 | 1Lあたり |
| 都市ガス | 22円 | 1m³あたり |
| LPガス | 77円 | 1m³あたり ※(77円×使用量)−1,500円 |
対象者・要件をチェック
次のすべてに該当すれば申請できます。
- 福岡市内に事業所がある中小企業者等(個人事業主・フリーランスを含む)であること
- 申請日時点で市内で事業を継続中であり、今後も継続する意思があること
- 大企業、みなし大企業に該当しないこと
- 市が別途実施する物価高騰対策支援の対象事業所に該当しないこと
(高齢者福祉施設・介護サービス事業所・保育所等は別途支援のため対象外) - 暴力団排除条例に規定する暴力団員等に該当しないこと
対象外となる主なケース
- 介護サービス事業所・障がい者支援施設・保育所など(市が別途支援を実施しているため)
- 申請日時点で事業を廃業している事業者
- 指定管理施設
- こども食堂(福岡市の補助金を受給しているもの)
対象となる経費の種類
電気・ガソリン・軽油・重油・灯油・オートガス・LPガス・都市ガスの事業用使用分が対象です。
※オートガスで走るタクシー車両の燃料費は対象ですが、タクシーに乗った際の乗車料金は対象外です。
業種別シミュレーション&費用対効果ランキング
それでは、「うちの業種だといくらもらえるの?」を具体的な数字で概算シミュレーションしました。
業種別おすすめ度(4段階評価)
具体的な計算(概算)シミュレーション
| 業種例 | 電気 (6か月) |
燃料 (6か月) |
ガス (6か月) |
価格高騰分 (合計) |
支援金額 (1/2) |
|---|---|---|---|---|---|
| 製造業(工場) | 150,000kWh →60,000円 |
重油 21,000L →378,000円 |
— | 438,000円 | 219,000円 |
| 居酒屋(2店舗) | 30,000kWh →12,000円 |
— | LPガス 540m³ →40,080円 |
約52,000円 | 約26,000円 |
| 運送業(車両10台) | 6,000kWh →2,400円 |
軽油 36,000L →648,000円 |
— | 650,400円 | 325,200円 |
| 美容室(1店舗) | 9,000kWh →3,600円 |
— | 都市ガス 300m³ →6,600円 |
10,200円 | 5,100円 |
| IT企業(オフィスのみ) | 6,000kWh →2,400円 |
— | — | 2,400円 | 1,200円 |
申請の手順(オンライン/郵送)
申請方法はオンライン申請と郵送申請の2パターンあります。
- 必要書類を準備する
確定申告書(写し)、決算報告書、電気・ガスの検針票(6か月分)、車検証(ガソリン申請時)、本人確認書類、通帳の写し 等 - 申請書に記入する
専用ホームページからExcel様式をダウンロードし、使用量・金額を入力。按分率がある場合は忘れずに記載します。 - オンラインまたは郵送で提出
オンライン:専用サイトからアップロード(6月30日 23:59まで)
郵送:〒810-0072 福岡市中央区長浜1-1-35 新KBCビル4階 宛(6月30日消印有効) - 審査を待つ(約2〜3週間)
提出後、審査結果が郵送で届きます。不備があると追加で時間がかかるため、書類は丁寧に揃えましょう。 - 支援金の受取
審査を通過すると、申請した金融機関口座に振り込まれます。
注意点・よくある落とし穴
① 予算上限で早期終了の可能性
この支援金は予算の範囲内での支給です。申請が殺到すると、6月30日を待たずに受付終了になる可能性があります。書類が揃ったら、できるだけ早めに申請しましょう。
② 通勤用のガソリンは対象外
事業用に使ったガソリン・軽油のみが対象です。通勤で使用した分は含められません。自家用車を事業にも使っている場合は、按分率の設定が必要です。
③ LPガスの計算式に注意
LPガスだけ計算式が特殊で、(77円 × 使用量) − 1,500円となっています。使用量が少ない場合はマイナス(=支給対象にならない)になることもあるので確認が必要です。
④ 支援金は課税対象
受け取った支援金は雑収入として課税対象になります。法人税・所得税の申告時に計上漏れがないよう注意してください。
⑤ 不審な電話に注意
まとめ・判断の目安
最後に、申請の判断基準を整理しておきます。
| 判断基準 | 目安 |
|---|---|
| 月の電気使用量が5,000kWh以上 | → 迷わず申請 |
| ガソリン・軽油を月500L以上使用 | → 迷わず申請 |
| 飲食店でLPガス月100m³以上 | → 申請おすすめ |
| オフィスの電気代だけで月1,000kWh程度 | → 受給は少額だが損はない |
| 在宅ワーク中心・自宅兼事務所 | → 按分率次第。要計算 |
申請自体に費用はかかりません。オンラインならそれほど時間を要せず完了しますので、「少額かもしれないけど…」という方もまずは金額シミュレーションツールを使ってシミュレーションしてみることをおすすめします。
