溝口労務管理事務所は助成金手続だけのスポット契約は行っていませんが、顧問先企業に対しては積極的に助成金情報を提供しています。
昨日は佐賀の顧問先2社が取り組む制度を対象とした助成金の計画を提出するため、佐賀労働局まで行ってきました。2社とも10人未満の小さな会社ですが、就業規則や各種協定はもちろん私の労務管理のもとビシッと整備しているホワイト企業です。いずれも繁盛している美容室であり、スタッフの人材確保に力を入れています。
スタッフの人材確保には適切な方法による求人と、定着率向上策の両輪を回していく必要があります。このうち、定着率アップに有効なのがスタッフの職場満足度を上げることです。そしてそのための施策の1つに健康づくりがあります。
今回利用予定の助成金は「人材確保等支援助成金」です。この助成金にはいくつかのコースがありますが、2社とも「雇用管理制度助成コース」の「健康づくり制度」を導入することにしました。
この助成金を利用するためには、まず制度の実施前に、「雇用管理制度整備計画」を労働局に提出し、認定を受けます。そしてその計画に基づいて法定の健康診断に加えて社員の健康づくりに資する付加的な健康診断を受診させることにより、社員の健康増進を図ります。その結果として、社員の定着率目標を達成した場合は助成金(57万円:一定の要件を満たすと72万円)が受給できるものです。
実際に支給申請するのは再来年という、気の長い助成金ですが、スタッフの定着を長期に渡って様々な側面からサポートしていく予定です。
余談ですが、この2社は他にも社員のキャリアップや育児休業を支援する制度を導入しており、もちろんその制度導入においては助成金を活用しています。このように、中小零細企業でも適切に助成金を活用することで、社員の定着促進、キャリアアップ等の様々な施策を打ち出すことができます。
日頃から労務管理に携わっている顧問先には、適切なタイミングで助成金の情報提供ができるように意識しています。
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