求人するときに給与の世間相場を簡単に調べる3つの方法

求人する際の給与額をどう決めるかは、多くの企業が迷うところではないでしょうか。特にここ数年は求人難の影響で、賃金相場の上昇傾向が続いたため、一昔前の賃金ではなかなか良い人材が集まりにくい状況です。少なくとも世間相場からして見劣りする給与設定は避けたいところです。

そこで求人する際に賃金・給与の世間相場を簡単に調べる方法として次の3つをご紹介します。

① 労働局が公開する「求人求職賃金情報・バランスシート」を確認する
② Indeedの「給与検索」を利用する
③ 「賃金構造基本統計調査」を確認する

順番に解説します。

① 労働局が公開する「求人求職賃金情報・バランスシート」を確認する

各都道府県労働局は、県内のハローワークが集計した賃金情報をまとめて公開しています。ハローワークは管轄エリアごとに企業が求人する際に提示する賃金の上限と下限、求職者が希望している賃金を、職業別に「常用」と「パート」に分けて公開しています。
職種別の具体的な職業についてはこちらに抜粋が掲載されています。
その他として有効求人倍率や職業紹介状況のデータをもとに求人数に対する求職数のバランスが一目で分かるバランスシートを公開しています。

こちらは福岡労働局の例ですが、トップページから統計情報をクリックし、

次に表示される「求人・求職」をクリック

調べたい月をクリックすると

このように企業が求人する際に提示する賃金の上限と下限、求職者が希望している賃金を、職業別に「常用」と「パート」に確認することができます。

② Indeedの「給与検索」を利用する

indeedは民間求人サイトのひとつですが、求人に特化した検索エンジンというのが実態かと思います。求人情報を発信する企業からクリック課金などで掲載料を得る仕組みとなっています。そのため検索ユーザーは、会員登録などが不要でサイトにアクセスしたら即座に無料でサービスを利用することができます。

トップ画面の上のほうにある「給与検索」をクリックし、調べたい職種などを入力すると、100万を超える求人情報から給与相場を検索することができます。

例えば「システムエンジニア」の給与水準を調べたいときは、検索窓に職種を入力します。

検索結果が表示され、地域をこまかく指定することもできます。

③ 「賃金構造基本統計調査」を確認する

賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が毎年公開している、雇用形態や職種、性別、年齢、勤続年数などの属性別の賃金統計です。産業ごとの労働者の賃金実態を知るのに便利な統計で、民間企業や研究機関でも広く利用されています。
政府統計ポータルサイト「e-Stat」では、調査結果を検索して閲覧できます。検索オプションを使えば、自社の職種や従業員規模に近い情報を抽出することができます。

また、検索結果は閲覧だけではなく、Excel形式のデータとしてダウンロードすることもできます。
データを加工することで自社のニーズにあった情報として活用することもできます。

その他にも賃金統計を調べる方法はいろいろありますが、上記3つは比較的簡単に賃金給与の世間相場を確認できるのでオススメします。

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